お知らせ

2015年8月5日 アウディQ3 タイヤは中身で勝負

IMG_4040[1]Nさん、アウディQ3のタイヤ交換でご来店。

現在のタイヤは、 新車装着タイヤ。

タイヤ摩耗の特徴は、 前タイヤの内側(ショルダー部)が特に早く摩耗しているということです。フロントの左も右も同じ傾向があるようですが、かといってクルマに不具合があるわけではなくこれはハンドルの直進安定性や復元性を図るために意識的につけられた角度によるものなのです。言いかえると仕方ないんです

 

 

 

 

 

IMG_4063[1] これはアウディQ3から外した 新車装着タイヤ の235/50R18 97V で画像右側がフロントタイヤ、左側がリアタイヤです。 フロントタイヤの両端(両側のかど)が極端にツルツルです。 これからタイヤの購入を検討している方は、 できればこのようになりにくいタイヤを選ぶことが タイヤの長持ちにつながるはずです。 こう考えれば、仕方なくはないはずです。

このようになりにくいタイヤとは・・・ そのクルマの重量に耐える能力が十分にあることにより、接地した部分のトレッド(接地面)部やショルダー(かど付近)部が変形しないので、重量が接地面全体に均一的に分散してかかるようなタイヤです。 このことは画像右側のタイヤのようにならないことの秘訣であり、同時におのずとグリップ力や排水性や乗り心地もアップすることにつながるのです。 この能力の強さは負荷能力を指数で示しているロードインデックス(荷重指数)でわかるようになっています。 「 235/50R18 97V 」の97がそれです。この97の意味は、規定の条件下でこのタイヤ1本に負荷できる最大負荷能力が730Kgであるということです。 しかし97をアウディQ3に付けた結果が画像右側のタイヤですから、これから選ぶ人はできれば97より強度が高いタイヤを選びたいものです。

 

IMG_4042[1]結果、今回NさんにはTOYO PROXES T1 Sportを勧めました。同じサイズですがロードインデックス(荷重指数)は101。しかもエクストラロード規格(ヨーロッパ規格の乗用車向け強化タイヤ)なので、空気圧を高くすることにより負荷能力が増やすことができる構造になっています。このタイヤ1本に負荷できる最大負荷能力は、空気圧250kPaでは735Kgですが、空気圧を290kPaまで上げると825Kgにもなるのです。97のときの730Kgとは大きく異なります。これで耐久性はもとよりグリップ力や排水性や乗り心地までもが飛躍的によくなるはずです。これは1本だけの話なので、×4と考えるとかなりの大差になるはずです。

・・・と、このような理屈と説明をNさんに申し上げて、私のお勧めのタイヤを装着していただくに至りました。でも昨今あまりややこしい理屈をこねると嫌われることが多くなったような気がしているところではありますが、きょうは遠慮なくこねさせていただきました。長めの理屈におつきあいいただいた方、ありがとうございました。

 

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